大人のための高校世界史講座

世界史ミニコラム

高校の教室での世界史には指導要領や受験の制約があります。年代なども暗記させないといけません。しかも、40人相手のチョーク&トーク、50年前と同じ風景です。教室という制約を離れると高校世界史はとっても面白い科目です。世界史パブリックトークはパソコンの画面を共有して対話しながら授業します。講座の一端をミニコラム風に紹介します。

歴史ってどんな学問

人間が抱く根源的な疑問は「世界はどのようにして動いているのか」「人間の生命とは」でしょう。この問に答えようとする試みのうち、再現によって実証可能なものが科学に、どうしても不可能なものが宗教になりました。科学のうち論理を突き詰めていくものが哲学に、事実の記録にもとづく物語が歴史学に、フィクションを交えてもよい物語が文学になりました。

年代は暗記すべきか

現在の日本の入試制度においては、年代の暗記は高得点をとるために必須です。どうして年代を暗記しなければならないのかなどで悩む時間があったら暗記のために時間を使うべきす。宮本武蔵は「強い者が勝つのではない、勝ったものが強いのだ」と言っています。受験では大事なところが出題されるのではありません。出題されるところが大事なのです。暗記した年代を使って解く問題が出題されているかぎり、年代は暗記すべきです。

本当に年代を暗記すべきか

日本史でいうと、239年卑弥呼 645年大化改新 794平安京 1192年いいくに作ろう鎌倉幕府 1333年いちみさんざん幕府滅亡 1600年関ヶ原 1868年明治維新 1945年敗戦 くらいは覚えておいた方が良いでしょう。3世紀邪馬台国でもよいのですが、卑弥呼ふみくる239年と覚える方が楽です。

大人は年代を覚えているのか

ソフトバンクの孫正義は「平安遷都は800年頃でよい」と言っています。彼は平安遷都794年を覚えていると推察しますが、正確に覚えておく必要はないと思っているのでしょう。先日、ユーチューブの講演会を見ていて東大教授が江戸幕府は160?といって学生が1603年ですよと教えてあげていました。そんなものだと思います。私は教室で「先生はもう忘れた、君らは受験生だから覚えなさい」と言っています。

社会科の先生がそんなことで良いのか

良いのです。教科書に正確な年代が書いてあります。教科書を見て(読んでではない)わかることを先生が教える必要はないのです。日本の教科書は説明が簡単すぎて読んだたけでは理解できない代物です。だから、先生が補足説明をしなければなりません。教科書に書いていないことを聞くのが授業です。

教科書を読み直そうという人に

高校の教科書を読み直すという人がいますが、いかがなものでしょう。特に、日本史B・世界史Bで有名な某社の教科書は。あの教科書を読む気がしますか。大人になって高校世界史を学びなおしたいと思うなら、世界史ナビゲーターに限ります。受験生にもナビゲーターを薦めます。教科書は受験直前の復習で高速斜め読みするためには役立ちます。私は教科書をメモ代わりに使っています。

ミニコラム古代

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