徒競走

徒競走  2016.11

運動会の季節である。運動会と云えば徒競走。「順位をつけるのはいけないと手をつないでゴールさせる学校がある」と平等主義を批判する人がいる。卒業した学校にそうした学校は一つもなかったので、手をつないでゴールインなど妄想だろうと思っていた。ところが、実際にそういう学校があるらしい。なんたることか!と驚きつつ、思案をめぐらしてみる。

「人生は競争だ」という人は、誰が一番かわからないのはおかしいと云う。そうかしら?ビリが誰かわかるのは問題ではないのですか!学力テスト、美術展、音楽祭など優勝者は発表されても、最下位が誰なのか発表されることはない。運動会だけ誰が最も遅いか人目にさらされる。一番めざして競いたい人は走り、嫌な人は走らなくてもよいのではないか。玉入れ、綱引きなど種目はたくさんあるだから。

徒競走は決まったコースを走って優劣を競う。そもそも、このルールがおかしいと文部科学省が言い出した。自分でコースを見つける能力が大切なのだと。正解を覚えておいて解答する入試はやめて、正解のない問題を解決する能力を測る入試に変更する。推薦入試では、リーダーシップや経験・実績を評価するという。今の中学三年生が受ける大学入試からである。

黒板をノートに写す授業ではなく、生徒が調べて議論する授業をせよという動きが始まっている。総合学習のように入試に関係のないものなら受け流しておけば良いのだが、入試に直結するというのでは対応せざるを得ない。知識に加えて判断力や主体性を重視する入試に変わったら、学校や塾は対応できるのか。興味は尽きない。

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